夕方以降のふくらはぎや足首のむくみ。朝起きてバンバンにむくんだ顔やまぶた。
こういったむくみを予防しようと、
『できるだけ水分を摂らないように意識している!』
こんな風に考えたり、じっさいに水分を控えてたりしていませんか?
アルコールを多めに摂取して眠ると、翌朝の顔のむくみが酷い…これは確かにその通りですが、水分を控えることでむくみを予防できるわけではありません。
そこで今回は、むくみと水分の関係についてまとめておきます。
結論から先にいいますと、むしろ水分不足により『むくみ』が悪化するパターンも多いですのでご注意ください!
ポイントは、『水分を控えるのではなく、きちんと摂取してそれ以上に排出すること』
たっぷりの水分摂取を行うことで塩分濃度を下げることができます。結果として不要な水分を減らすこともできるんです。
念のため、以下のページの『むくみ体質チェックリスト』で生活習慣に問題がないか確認しておくといいですよ!
むくみで水分を控えたら大変なことになりますよ…
そもそもむくみとは、静脈やリンパ管にのって排出される不要な老廃部や疲労物質を含んだ水分が、何らかの理由によって排出できずに停滞した状態のこと。
つまりは細胞と細胞の間(細胞間脂質といいます)に取り残されて、自分じゃどうにもならなくなった水分ということですね。
むくみの原因も様々。
こちらのでも説明しているように、深刻な病気の初期症状だったり、病気のサインだったりすることもあれば、デスクワークや立ち仕事によって血行不良や水分の移動によって足に過剰な水分が停滞することでむくむこともあります。
または単純にアルコールの摂取によって、利尿作用が影響して体内の水分バランスが崩れたことで起こったり、塩分過多の食生活によって、細胞内の浸透圧のバランスが崩れて水分が流れ出しているケースもあります。
つまり単純に水分の摂取量が多過ぎるからむくむ…といった原因ではないのがほとんどなのですよ。
なのでむくみが気になるから水分を控えると安易に行動してしまうと、余計に体内の塩分濃度が上昇したり、水分のバランスが崩れてむくみが悪化することも十分に考えられるわけです。
塩分濃度が原因のむくみで水分を控えてしまったら…
例えばですよ。
むくみの原因が毎日の食生活の塩分過多という場合、こんな場合に水分を控えてむくみを解消しようと思えば、どこまでもむくみは悪化して、さらに他の病気を引き起こすのは間違いないですね。
塩分濃度が原因のむくみは、こちらでも解説していますが、細胞内と細胞間質のバランスのとれた浸透圧が、塩分によって崩れてしまうことで水分が細胞間脂質へ流れ出すのが原因です。
つまりはこの場合、必要なのは水分を控えることではなく、
→まずは適度に水分を摂取して塩分濃度を元通りに戻す
→で、落ち着いたら今度は長期的に塩分を控えた減塩を意識した食生活に変えていく
…ということなんですね。
水分を控えることではなく、摂取して排出するのがポイント
つまりは、
水分を控えるだけでは、体内の塩分濃度も上昇し、水分のバランスもおかしくなるので、適量の水分はコマメに摂取しつつ、摂取した水分と同量の水分を排出することが肝心なのです。
人間の体というものは良くできています。
必要な分の水分を摂取すれば、自然と体内の水分バランスも塩分濃度も調整され、自動的に戻るようにできているのです。
つまりそういったバランスが崩れるのは、そもそも水分の摂取量が不足していたり、アルコールの摂取等で過剰に水分を摂取しているためなのです。
ちなみに、人間の1日に必要な水分は約1.5~2リットルといわれています。
つまり毎日、しっかりと約1.5~2リットルの水分を摂取して、同じ分の水分を尿として排出すればむくみにくくなるはずです。
最近では、この約1.5~2リットルの水分さえも摂取できていない方が増えているといわれています。
水分とよべる水分は大した摂取せず、毎日摂取している水分といえば、コーヒーやらアルコールだけかも…なんて」方も多いのではないでしょうか?
水分不足の体は、体内の塩分濃度も水分バランスも崩れるだけでなく、体内の水分や血液の巡りも悪くなるため、むくみだけでなく長い目で生活習慣病の可能性もでてくるかと…。
お茶でも水でも構いません。思いついたらコマメに水分を摂取…これがむくみ解消につながります。
むくみ解消に摂取したい飲み物とは
むくみを解消するために、コマメに摂取すべき水分。
基本的に水分であれば、水でもお茶でも構いませんが、スポーツドリンクを過剰に摂取するのはむくみ解消にはお勧めできません。
というのもスポーツドリンクには通常、ナトリウムを多量に含んでいるためです。
本来、熱中対策予防や塩分が不足しがちな状況で摂取すべき飲み物ですから、むくみを悪化させる働きもあるので、むくみやすい方はとくに避けておくべきだといえるでしょうね。
理想的な飲み物といえば、利尿作用があってカリウムを摂取できる飲み物。
例えばりんごジュースやパセリ・にんじんを含んだ野菜ジュースやスムージー。こういった飲み物は利尿作用はもちろんカリウムを簡単に摂取できるため、むくみ体質には非常にお勧めです。
もしくはお茶でいうならたんぽぽ茶などが、カリウム補給の面ではお勧めともいわれています。
過剰なカフェインはむくみを助長する
また、比較的かんたんに摂取しやすいコーヒーや紅茶にも十分な利尿作用が見込めます。
けれども、どちらもカフェインが含まれています。1日2~3杯のコーヒーや紅茶であれば問題ありませんが、それ以上の摂取は不眠や睡眠の質の低下につながる可能性もあるでしょう。
そうなれば自立神経のバランスも乱れ、交感神経が優位な状態がおさまらず、血管は収縮し続けて血行不良へとつながります。
血行不良は、冷えやむくみを助長します。そもそもリンパ管には自分で流れる働きがありません。周囲の血管や筋肉の活動によって流れる仕組みですからリンパ管の流れは血行に大きく左右されてしまいます。
つまり過剰なカフェインはむくみを悪化させるので、むくみが改善されるまで、しばらくは控えておくのが無難でしょう。
【まとめ】
以上、むくみと水分摂取についてお伝えしました。
水分を控えることで、なんとなく体内の不要な水分が減ってむくみにくくなる気がしますが、じっさいにはむくみ解消どころか悪化させてしまう人の方が多いようです。
ナトリウムやカフェインの過剰摂取に気をつけながら、できるだけカリウムを含む飲み物を意識して摂るようにしましょう。
時間はかかりますが、徐々にむくみ体質は改善されてきます。
また同時にむくみに特化したサプリメント等の手を借りてしまうのも効果的です。以下のページでコスパのよいむくみ改善サプリメントを比較しています!ぜひ参考にどうぞ。
